My dots.

都内で働く英語が好きな一児の母。ワーキングマザーとして、自分や家族が心地良く過ごすために何ができるか?を日々模索中。英語を使って世界が広がる楽しさを広めたい。

手を止めてみて、気づいたこと。

18時までに洗濯を終わらせて、ごはんを作って、19時までに食べ始める。
19時半すぎには食器を片付けはじめて、20時にはお風呂に入れるようにして、それから、それから…。
 
平日の夕方は、頭の中でタイマーが鳴りっぱなしです。
 
先週のとある日。
いつものように、超特急で食器を洗っていると、息子が私のズボンの裾に手を突っ込んで、
指しゃぶりをしながら、こちらを見てきました。
たまにこうして食器洗いの間じゅう、ずっと足元にいることがあるのですが、なんだか危なっかしいし、動きにくい。
息子よかわいいけどまぁまぁ困るよ…。
「お願いだからあっち行ってて」と、ちょっと罪悪感を感じながらも、
泣いていやがる息子をむりやり剥がす、というのがいつものパターンです。
 
その日もいつものパターン…となりそうだったのですが。
ふと思い直して、少しの時間、一緒に遊んでみることにしました。
 
「一緒に遊ぼう」
 
そう言って息子を頭の上まで抱き上げると、「うふふ」と満面の笑み。
リビングに移動すると、最近お気に入りのプラレールを手に取って、1、2…と車両を几帳面に並べ始めました。
それまで床で前後に動かすことしかしなかったのに。
大人が車両をつなぐ様子を、きっと彼なりに観察していたのでしょう。
いつの間にそんなことができるようになったなんて、気がつきませんでした。
 
そのうち本棚から絵本を引っ張り出して、「あ、あっ!」と言いながら差し出してきました。
本を受け取ると、今度は「よっこらせ」と言わんばかりに私のひざによじ登ります。
これが彼の定番のリーディングスタイル。
床に座った私の脚にまたがり、背中を向けて、腰かける。
1歳児にしては立派なお尻で、ドシン!と座るので、その瞬間は結構痛いのですが。そして、後ろ姿はまるで小さなオジサン…。可愛いんですけれど。
 
本を読む私の声に、嬉しそうに反応する息子。
その様子に、「中断させられた」感は一気に吹き飛んで、こちらまで笑顔になる。
 
今、当たり前のように過ごしているこの時間も、きっとあっという間に過ぎ去っていくのだろうな。
そう思うと、急に今がきゅっといとおしいものに感じられます。
 
毎日が忙しすぎて、目の前にあるもの全部を「こなす」感覚でいました。
子どもに目を向けることの大切さなら、耳にタコができるぐらい聞いてきたし、読んできたどの育児書にも書いてある。
 
そりゃ、わかっちゃいるけど、私にはやりたいことも、やらなきゃいけないことも、ありすぎるんだ。
 
ブログ書きたいし、本読みたいし、たまにはボーッとしたい。
服も最近ずっと同じの着てるから、新しいの買いたいし買わなきゃ。何がいいかな。まずネットで検索して…。
ライン返さないと。
これからのお金のこと考えなきゃいけないし、そしたら家計簿見直さないと。というか、つけないと。
と思ったら来週までに保育園の夏祭りのちょうちんを作らなきゃいけないのか!
 
でも、ちょっと手を止めてみて、よかった。
私がいちばん大切にしたいのは、目の前にある小さな出来事を楽しむことだから。
ほかの仕事は多少雑になったり、時間どおりにいかなくていい。
 
手を止めて、息子と過ごした30分で、得られた気づきでした。