My dots.

都内で働く英語が好きな一児の母。ワーキングマザーとして、自分や家族が心地良く過ごすために何ができるか?を日々模索中。英語を使って世界が広がる楽しさを広めたい。

英語力を知るバロメーター

最近、仕事で立て続けに2回、海外からの来客対応がありました。メールで毎日英語を読む・書くことはしているものの、普段はなかなか話すチャンスがありません。いつもきまって「久しぶりの英会話」にひそかに緊張しながら挑みます。いつも口が慣れてきたな、というところでミーティングはおしまい。終わると、必ず「やっぱり英語ちゃんと勉強する時間つくらなきゃ!」と、いつにも増して強く思うのです。

 

私は、高校はアメリカ、大学はスコットランドと二度の留学を経て、卒業後はずっと英語を使う仕事をしています。そんな私にとって、帰国してからの英語力維持というのはずっと関心を抱いてきたテーマです。

 

英語力のいちばんのバロメーターは、スピーキング。なぜか、について今回は書きたいと思います。

 

瞬発力が求められる

英語でのアウトプットといえばライティングとスピーキング。ただ、発信を求められるスピードが圧倒的に違います。当たり前といえば当たり前ですが、書いているときはわからない、なんだっけと思ったら、辞書なりネットなりで調べられる。一方、スピーキングは目の前に相手がいるので待ったなしで返事が求められます。そして、意外にスルーしがちな、知っているはずの単語がパッと出てこない、という場面は簡単に見過ごしてはならない。紛れもなくそれは「英語力の低下」です。使わないと多少忘れるのは仕方がないよね、ちょっと考えれば思い出せるんだけどー、と軽く考えていた時期が、私にもありました。でも、必要な時にすぐ出てこない、というのは言葉を使ううえでは大きな弊害なのです

印象的なエピソードがあります。ワーキングホリデーから帰国した友人。帰国後しばらくしてから久々に外国人と英語で話したとき、"Hi, how are you?"と聞かれて、思わず"I’m fine, thank you. And you?"と答えてしまったそうです。「中学校で習う定型文みたいな英語しか出てこなかったの!もう、ショックで」。一年以上、毎日英語で話していても、しばらく遠のいてしまうと、とっさの一言が出てこなくなってしまうのですね。

 

というわけで、瞬発力が試される「会話」の場面は、現在の英語力を測るのに絶好の機会なのです。

 

英語を話す時の口の筋力

これは明らかに日本語と違います。使わないと確実に衰え、しかもそれは話す時しか気づきません。英語は日本語に比べてタテヨコに大きく口を動かすので、たまに話すと口の周りがちょっと痛くなります(小顔効果あるんじゃないってぐらい)。

大学時代のエピソードを1つ。私が通っていた上智大学比較文化学部(今の国際教養学部)では、クラスメイトはほとんどは帰国子女。幼少期に数年滞在した、高校で留学した、はたまた大学に入るまで日本で生活したことがない、などいろんな帰国子女と出会ってきました。その中で出会ったあるクラスメイトの発言に、衝撃を受けたことがあります。3年生ごろだったでしょうか、ある日彼が「なんか最近英語の発音が悪くなってきた気がするんだよね」と言うのです。えっ?!彼は、物心つく前に渡米して、15歳までアメリカにいた、それはそれは流暢な英語を話す人でした。もちろん私が聞くとまったく日本語訛りは聞こえてこなかったのですが…。そんな彼でさえも、しばらく話さないと自分の発音に違和感を覚えるようになっていたのです。

 

じゃあ、何ができるか?

実は、今回の記事は自戒を込めて書きました。英語を話すたびに、「たまの英会話、じゃダメだ!」と感じるも、次の機会まで何もできずにいるからです。じゃあ英会話レッスンを受けるか、というのはハードルが高い。それならまずは一言でいいから毎日英語を口に出すのが手っ取り早く、続きやすいのではないでしょうか。まずは私もそれを続けます。詳しくはまたこちらにも報告していきます!