My dots.

都内で働く英語が好きな一児の母。ワーキングマザーとして、自分や家族が心地良く過ごすために何ができるか?を日々模索中。英語を使って世界が広がる楽しさを広めたい。

おかあさんをまるくするもの。

「なんか、まるくなったよね」

わりとよく耳にするフレーズだと思います。それは身近な人に対してだったり、はたまたテレビで観る女優さんに対してだったり。「お母さんになった人」によく使われている気がします。

その雰囲気を醸し出しているのは、柔らかい表情かもしれない。性格的におおらかになったよね、っていうことも多い。もしかしたら、お産を経てちょっぴり肉づきが良くなったことかもしれない。

先日、「お母さんをまるくするのは、こういうものなのかな?」と思う瞬間がありました。

 

先週は、家族じゅうで夏風邪に振り回される一週間でした。

息子が風邪を引いて急きょ仕事を休み、やっと治った!と思ったら今度はなんだか自分の身体がだるい。また休む。途中まで手をつけた仕事が終わらないまま、夏休みに入るはめになる。

「まあ、しょうがないか」

「こんなこともあるよね」

つぶやきながら、夏休みは家でゆっくり過ごしました。

家でやったことの一つが、デジカメに大量に溜まった写真の整理。前から気になっていて、これは絶対やりたい!と手帳で日程を押さえていたぐらい。

その日は幸い体調もいくらかマシになってきていたので、実行に移しました。でも、やっぱりと言うべきか、やり始めると予想以上に時間がかかるんです。結局、思っていたことの半分も終わりませんでした。

「まあ、こんなもんか」

「どのぐらい時間がかかるか、感覚つかめただけよしとしよう」

 

思うように事が進まない。たった2年足らずの子育ての中で、こういうことが数え切れないほどありました。それで、今ではすっかり「思い通りにならなくて当たり前」という思考になっています。思い通りにいかないことへの耐性がついたというよりは、それがあらゆる事の「前提」としてある感じ。

以前の私だったら、急に体調が悪くなったら「あーあ、なんでこんなときに」と思っていたはず。写真整理に至っては、「こんなに時間がかかるなら、もういいわ!」と投げ出してしまっていたかもしれません。うーん、われながら気が短い…。

でも今なら、「うまくいったらむしろラッキー」。そして、子どものいる友だちにこういう話をすると、決まってみんなうんうん、とうなずきます。「いやーむしろ、計画なんて初めから立てないほうがいいかも、ぐらいだよね」と。だから、この感覚は多くのお母さんに通じるんじゃないかな。

 

もしかしたら、お母さんをまるくするものは、「思い通りにならなくて当たり前」という思考なのかもしれない。

計画倒れにいちいちカリカリしないんですよね。それが普通だから。あきらめとも違う。そういうのを、すんなり受け入れられるようになるんです。

 

まあるいお母さんにトゲが生えることも、たまにはあるんですけどね。