今を大切にするって、こういうこと?
私は心配性です。
小学生のときは、母が担任の先生から「まりこさんは、石橋が割れそうなぐらい叩く」と言われてしまったほど。
考えても先のことなんてわからないんだから、心配したって仕方がない。頭ではわかっていても、人生の見通しが立たないと感じるたび、なんとも言えない不安に襲われていました。
あらゆる本を読んで、未来を案じず今を生きる、みたいなフレーズは幾度となく目にしてきました。それでもなかなか行動が伴わなかった。
でも、最近やっと「今を大切にする」ってこういうことなんじゃないか?っていうのが、わかってきた気がして。
私なりの解釈について、今回は書きたいと思います。
そもそも、今を大切に過ごすってどういうことなのか。どうしたらいいのか?
忙しく生活すれば、ムダなこと考える時間がなくなって、目の前のことに集中できるんじゃないか。そう思っていたこともありました。
が、ワーキングマザーになって忙しくなったのがよかったのか?と考えると、それは違うんです。確かに今忙しいけれど、振り返ってみると、多忙だった時期は他にもあって。
例えば、前の職場。一日じゅう立ちっぱなしのしゃべりっぱなし、お昼休みは長くて30分、毎晩終電近くに帰る、という生活。あの頃も間違いなく忙しかった。無我夢中で仕事をして、休みの日になると「この先どうなるんだろう」という不安が押し寄せてくる。その繰り返しでした。
だから、予定を詰め込んで忙しくするのは、不安を消すための解決策にはならない。
一瞬気持ちをごまかせたとしても。今を大事に過ごすことからも離れていく。
じゃあ、その頃と今とで違うのは何か?
それは、「今日を気分良く過ごすこと」を最優先にしていることだと気づいたのです。
お母さんなら誰しも、わが子の前では「機嫌のいいお母さん」でいたいと願うはず。
そして、機嫌の良さは、偽れない。
だから、やらなきゃいけないことが山積みでも、自然と、自分の気持ちに目がいく。今の私は、そのうえで、やることを取捨選択していたのです。
たとえば、前職時代は、仕事のある日に少しでもラクできるように、と休日にまとめて掃除や料理をしていました。今(休日)より平日(未来)の自分の気持ちを優先して、先回り。結果、いつも疲れていました。
今の私はというと、ごきげんなお母さんでいるために、「どうしても」なこと以外は捨てています。
多少部屋が散らかっていても、大丈夫。
ごはんは、たまにはレトルトだっていい。
きれいに片づいた部屋、栄養のある手作りごはんが理想だとしても、そのせいでイライラするぐらいなら、たまにはキッパリ諦めてしまおう。
自分の気持ちを優先して選んでいくと、自然と「本当に大切にしたいこと」が鮮明になってくる気がします。
そしてこの選択こそが、「今を大切にする」ということなんじゃないか、と思うようになりました。
気持ち良く過ごした一日の終わりには満足感がある。良い日が過ごせたぞ、って自分でもその日に納得できる。
すると、なんとなく、明日も大丈夫、っていう気がしてくるんですよね。
だから、今を大切にする、というのは、「どうしたら今、気持ち良く過ごせるか?」。ただただそこに意識を向けて行動することで、実現できるんじゃないか。
心配性の私が、最近気づいたことです。
この記事が、誰かの参考になれば嬉しいです。