My dots.

都内で働く英語が好きな一児の母。ワーキングマザーとして、自分や家族が心地良く過ごすために何ができるか?を日々模索中。英語を使って世界が広がる楽しさを広めたい。

生きているうちは、自分の思い通りに生きなくちゃ。

What’s important is that, at all times, I do every little thing that piques my curiosity. With that attitude, the future is bright. Even if I don’t know where it leads me.

先日、ツイッターで『魔女の宅急便』の著者・角野栄子さんの記事が流れてきました。

それが、とってもすてきな内容で。

 

woman-type.jp

 

引用したいところはたっくさんあるのですが、なかでもこんな言葉が今の私に響きました。

 

死ぬタイミングだけは誰も思い通りにできないんだから、せめて生きているうちは自分の思い通りに生きなくちゃ。

 

たまに、思うんです。20代の頃、もっと仕事に貪欲であるべきだったのかな、と。やりがいある仕事と、結婚して母親になって、実家のような温かな家庭を築くこと。どっちも欲しかった。結婚してからも、仕事でどうしても成し遂げたいことが見つかっていなかった私は、家庭をまず最優先にしようと決めた。仕事はその後だ。

 

いざ出産して仕事に戻ると、実際には子どもができてからのキャリアチェンジ、キャリアアップは難しい、ということをこれでもかというほど思い知らせれた。やっぱり、どっちも手に入れたいんだったら、出産前にもっと頑張らなきゃいけなかったのか?ワーキングマザーへのインタビューなんかを見ると、みんな好きでやりがいある仕事してますっていうのが大前提の、ハイスペックな人ばかり。子どもが産まれてからあれこれ悩む私は、もはや手遅れなのかな。

 

子育てがちょっと落ち着いたら、他の仕事にもチャレンジできるかもしれない。でも、息子にきょうだいをつくってあげたい、という気持ちもある。そうして子育てが落ち着いた頃は、私、いくつになっちゃうの?やっとチャレンジできると思ったときには、もう「歳だから」難しくなっちゃうんじゃないか?

 

やっぱり、「どっちも欲しい」は、欲ばりなのかな。

 

でも、角野さんのことを知って、人生100年時代の30代なんて、まだまだこれからだって思えました。ちなみに角野さんが物語を書きはじめたのは、子どもを産んだあと、34歳のとき。

 

そう。自分の思い通りに生きなくちゃ。

夢中になれる仕事も、温かな家庭も、これからも追いかけ続けよう。

よし、と前を向いた仕事からの帰り道、母からLINEがきました。

 

「おばあちゃんが、スマホを買いました」

 

え、おばあちゃんが。

新しもの好きではあったけど、まさかのスマホ

 

帰宅後、早速LINE電話がかかってきました。そこには86歳になる祖母が、教育テレビのスマホ講座のテキストを片手に、「がんばりまーす」と手を振る姿が。

 

「お母さんにスマホにしろって言われちゃって。もう、おばあちゃん、わかんないわよ〜」

 

そう言いながらも、まんざらでもなさそう。文字を打つのに時間がかかるから、まずはスタンプの使い方を覚えるそうです。そんな祖母の姿を見て、なんかいいな、と思いました。

 

ガラケーを使ってはいたものの、86歳の人が初めてスマホを使うって、かなりのチャレンジだと思うんです。でも、「もう歳だし」じゃなくて、「どんなもんかな、やってみよう」って思えるの、なんかいいじゃないですか。スマホが使えたら、LINEもできるし写真や動画も気軽に送れる。きっとそんな、ちょっと先の楽しい未来に思いを馳せながら、チャレンジしてみようって思ったんじゃないだろうか。

 

キャリアチェンジしたい、と言い続けながらも、じゃあ何がしたいかというと、未だにわからないんです、実は。恥ずかしながら。でも、角野さんや祖母のように、「やりたいことは、やる」という姿勢でいたら、どこにいくかはわからないけど、きっと未来は明るい。

 

大事なことは、いつまでも、どんな小さなことに対してでも、その姿勢をもち続けることだ。

 

自分より半世紀以上長く生きている人たちに、背中を押された気がしました。